■2005.1.31(mon)
 今日は久々に村上春樹フェア。
 と言っても以前みたいに春樹口調でモノを語るわけではなく、普通に作品の紹介です。まァ、本なんて好きなように読むのが一番ですが、「村上春樹を読みたいけどどれから読んでいいのかわからない」という際に、なんらかの参考になればと思います。


・『風の歌を聴けicon』『1973年のピンボールicon』『羊をめぐる冒険(上icon下巻)icon』『ダンス・ダンス・ダンス(上icon下巻)icon
 まず最初に押さえておきたいのが、デビュー作『風〜』に連なる四部作。順番に読んでいけば、どんどん深化していく作品世界にのめり込むこと請け合いです。最初の二作は断章形式になっている上に、かなり昔の時代の話なので、ちと読みにくい感じがするかもしれませんが、後ろの二作を読むための前知識としても必要なので、ぜひ順番に読んでいってください。『羊をめぐる冒険』は掛け値なしの名作です。物語のツボをきちんきちんと押さえている感じが快い。

・『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上icon下巻)icon
 上の四部作で春樹ワールドにどっぷり浸かった後には、評論家の間で最も評価が高い(らしいです)この作品を。わたしの中でもベスト作品です。同時に進行していくふたつの世界をパラレルに、ときには交わるように描いていく様はただただ圧巻。「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」、どちらの世界が好きかというのは個人によって好みの分かれるところで、なかなか面白いです。

・『ねじまき鳥クロニクル(第1部icon第2部icon第3部icon)』
 とにもかくにも評論のしにくいこの作品。問題作という言葉で片づけるには、あまりにも壮大すぎる。ただひたすら「凄まじい」としか言いようがないです。なんというか、ものすごく吸引力があるんですね。読んでいくうちに無意識下でどんどん引き込まれるというか。まさしくブラックホール。中心にあるものが何なのかを認識しようとしているうちに、気がつけば吸い込まれていた。そんな感覚のする作品です。
 ちなみに、作品中にある第二次大戦下の中国大陸の話で、かなりエグい描写があるので、そういうのが苦手なかたはご注意ください。

・(おまけ)『夢で会いましょうicon
 糸井重里との共著。適当なカタカナ語を五十音順に並べていって、その単語をタイトルにした話を二人で書いていくという、なんだか意味不明な作品です。話はひとつの単語(タイトル)につき平均1,2ページ程度ですが、中には一行だけなんてのも。唖然とするようなものから思わず吹きだしてしまうものまで、実に多彩な文章が散りばめられています。糸井重里も村上春樹も両方好きなひとなら、きっと楽しめます。


 まァ、とりあえずこんなところかな。他にも大ベストセラーになった『ノルウェイの森(上icon下巻)icon』や、短編集『神の子どもたちはみな踊るicon』あたりも読んでおいて損はないかと思います。ちなみに『海辺のカフカ』以降は文庫待ち状態なので読んでないです。ハードカバー高いし、かさばるし。オウム関連(『アンダーグラウンド』)も読んでません。

 ん、『ノルウェイの森』の扱いが悪くないかって? いや、いい作品だとは思うけど、個人的にはあまり高い位置にはないので……。けっこう後のほうに読んだということも、あるかもしれない。
■2005.1.22(sat)
アップルストア名古屋栄オープン【NEWS】〔インプレス〕
 知らない間に栄がえらいことに。松坂屋の向かいですか。凄い場所に作ったもんだ。
 けど、iPod shuffleってそんなにいいですかねぇ。1GBってけっこう容量あるように思えるけど、実際に曲を入れてみると、あっという間に足りなくなりますよ。現在、わたしのPCに入っている音楽データ(フォーマットはMP3かWMA)は4GB程度。これでも持っているCDの半分も入れていない。特定のゲーム音楽しか聴かない人間でさえこれなんだから、普通の音楽好きのユーザであれば、20GBはないとやっとれんと思うのですが。
■2005.1.14(fri)
ゲームに熱中しすぎて現実との区別が曖昧に【NEWS】〔Hotwired〕
 ギャグのような話ですが、思い当たる節がなくはない。初代ゲームボーイを買ったとき一緒に買ったのが『テトリス』で、暇さえあればひたすら遊んでました。で、遊んだ後にしばらく部屋にいたら、家具の隙間とかが妙に気になって、「あの場所に棒を入れてテトリスにしたい」衝動にしばしば駆られたものでした。わたしの場合はパズルゲームに多いような気がしますな。『ぷよぷよ』でも似たようなことがあった。
 他にも、ゲームじゃないけどMIDIで耳コピをやっていた時期は、耳に入ってくる音楽が「音の集まり」にしか聴こえなくなって、無意識に音色別に分類していたこともありました。ゲームに限らず、ひとつのモノゴトにずっと集中し続けるのは、精神衛生上あんまり良くないんでしょうな。
■2005.1.13(thu)
The Battle Watcher ANNEX 1月16日に閉鎖へ【WATCH】〔BWP〕
「2ちゃんねる研究」の更新終了から約二年。2研とともにネットウォッチブーム(?)を担ってきたもうひとつの雄も、あえなく閉鎖ということになりました。仕方のないこととはいえ、寂しいものです。
 今から思えば、3年前の1ch.tv祭りのときがネットウォッチのピークだったんですな。星が消滅する前の最後の輝きのようなものだったのかも。侍魂ちゆも、今じゃすっかり話題に上ることもなくなってしまった。テキストサイトは既に前時代のものとなり、BLOGがそれに取って代わった。けど、それもいつまで続くことやら。
 まァ、とりあえずわたしの中では、これでネットウォッチは終わりました。いつか「あの時代の生き証人」として、どこかで語る日がくるかもしれません。まァ、1ch自体はまだ生きているんですが、どうでもいいです。
■2005.1.9(sun)
TVアニメ『好きなものは好きだからしょうがない!!』【GAME】
『まほらば』のTVアニメ放映が名古屋だと月曜ということなので、gooで月曜のテレビ欄を確認していたんですね。そしたら、次の番組に馴染みのあるタイトルが。

 『好きなものは好きだからしょうがない!!』

 しばらく目を離しているうちに、まさかこんなコトになっていたとわ。なんかもう、行き着くところまでいってしまってますなァ……。正直、もはやついて行けません。一応見るけど。

 落ち着いて詳細を見てみたら、テレ東では放映されないんですな。テレ東系列の一部地方局だけのようで。
■2005.1.1(sat)
 というわけで、当サイトも3周年ということになりました。
 ついでに、何だかよくわからんけど、おめでとう。

 よくもまァ、こんなサイトが3年も続いたものです。しかも、3年間ほとんど変わり映えせずに。去年の11月にBLOGを始めてしまって、こっちのサイトがどうなるのか些か不安でしたが、どうやら上手く棲み分けもできそうです。ちょっとしたネタや愚痴はBLOGのほうに、大きめのトピックはこちらにという感じで、今年はやっていきたいと思います。

 今年は愛知万博も開催するので、そちらも併せて、よろしくお願いします。
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